今年のおかやまマラソン中止 中四国最大級市民大会 コロナ対策で
岡山市で毎年秋に開かれる中四国最大級の市民マラソン大会「おかやまマラソン」の実行委員会は21日、11月8日に予定していた今年の大会を中止すると発表した。長丁場の対応が予想される新型コロナウイルスの感染予防対策のためで、中止は平成27年の第1回大会以降で初めて。
同実行委の越宗孝昌会長が同日、岡山市内で会見し「安全を第一に考えればやむを得ない。大変残念な決定をすることになったが、どうかご理解いただきたい」と語った。
中止の理由として、全国各地からランナーが参加するうえ、特にスタート地点では人が密集するため感染リスクが排除できず、運営に必要な医療スタッフの確保が不透明なことなどを挙げた。経済活動に影響が出る中、協賛企業の負担にも配慮したという。
判断の時期については、来週以降に判断を持ち越すと準備経費が大幅にかさむためとした。
4月8日~5月18日に参加者を募集し、フルマラソンには1万5千人の枠に2万541人、5・6キロを走るファンランには1400人の枠に1447人が応募していた。
抽選は行われておらず、参加費の入金はない。ただ、一部旅行会社が提供するマラソン込みの宿泊ツアーは申し込み時に入金を受け付けており、手数料を除いて全額返金される。