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女児への暴行問われた男性の逆転無罪確定、カギは「証言の信用性」

 交際女性の長女=当時(11)=に性的暴行を加えたとする強制性交罪に問われ、1審で懲役5年の実刑判決を受けた男性被告(38)に対し、大阪高裁が4月、逆転無罪判決を言い渡した。判決によると、「被害者」である長女の証言の信用性が崩れ、虚偽の可能性が浮上したという。検察側は上告せず、男性の無罪は確定。なぜ裁判所の認定は一転したのか。判決で明らかになった経緯をまとめた。

1審で虚偽申告の可能性検討も…

 「事件」が起きたのは平成30年夏。起訴状によると、男性が問われたのは、交際女性の自宅浴室で女性の長女に性的暴行を加えたとする罪だった。

 直接証拠とされたのは、被害者である長女の証言だ。《浴槽内で男性が頭を洗い終わるのを待っていた。洗い終わると、「はい、お仕置き」と言って暴行された》。

 ただ男性は、当初から「身に覚えがない」と起訴内容を否認。弁護側もそもそも犯罪行為は存在せず、無罪だと主張していた。

 主な争点は長女の証言の信用性。これに対し、1審奈良地裁は昨年8月、男性に懲役5年の実刑判決を言い渡した。

 地裁は、男性との関係が悪化した女性が、男性を陥れるため長女に虚偽申告を働き掛けた可能性も検討。判決で重視したのは、長女が女性に被害を打ち明ける前に、いきさつを相談したという友人の存在だった。

 地裁は、仮に長女が母親に迎合して虚偽申告をしたとしても、「それを友人にまで打ち明ける必要はない」などと言及。また事件化すれば、長女は児童相談所に保護され母親と会えなくなったり、「大事な存在」ともしていた男性を失ったりする結果になることを、長女自らが理解していたとも指摘した。

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