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大阪府が新型コロナ「トリアージ病院」治療遅れ防げ

 新型コロナウイルス感染の疑いがある救急患者に対し、大阪府が、簡易検査で感染の有無を確認して搬送先を振り分ける「トリアージ(選別)病院」の運用を試験的に始めたことが13日、府関係者への取材で分かった。搬送時に5カ所以上の病院を「たらい回し」になった患者をいったん受け入れ、陽性か陰性かによって患者を振り分ける。治療の遅れを防ぐとともに、病院側の院内感染のリスクを減らす狙いがある。

 府関係者によると、トリアージ病院は府内数カ所の病院を指定。発熱や肺炎の症状があり、救急搬送の際に5カ所以上の病院で受け入れられなかった患者をいったん受け入れる。

 そして、PCR検査の半分以下の2~3時間以内で検査が可能な簡易検査「LAMP(ランプ)法」を使って感染の有無を確認。陽性の場合は新型コロナ患者の受け入れ態勢が整っている病院へ、陰性の場合は一般の病院へと振り分ける。

 さらに、厚生労働省が13日に検査簡易キットを承認した「抗原検査」を検査方法として取り入れることも検討。抗原検査はPCR検査より精度は低いが、15~30分でウイルスを検出できることから、府幹部は「より迅速な振り分けにつながる」と期待を寄せる。

 トリアージ病院について府は3日から試験的に運用を始めており、一定の効果が得られれば府内全体に広げたい考えだ。

 府が新たな取り組みに乗り出した背景には、全国の病院で新型コロナの検査態勢が十分に整っていない現状がある。肺炎症状の救急患者を搬送する際、新型コロナの感染の有無がただちに判断できず、院内感染のリスクを懸念して受け入れを拒否せざるを得ないケースも発生。たらい回しとなった過程で症状が悪化してしまうこともあり、問題視されている。

 ただ、検査を受けたいという理由で安易に救急搬送を希望する人が殺到すれば医療崩壊につながる恐れもあり、府幹部は「命の危険があり、急を要する患者を適切に受け入れるための試験的な運用。救急搬送されればすぐに検査を受けられるというものではないので、むやみに救急車を呼ぶことは控えてほしい」としている。

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