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コロナ専門化の大阪・十三市民病院 職員に「バス乗るな」…退職者も

 そして、現場の医療従事者を一層追いつめているのが、差別的な扱いだ。同僚から市民に暴言を吐かれたという話を聞き「ここで働いていることが周囲に知られれば、自分や家族が何かいやな目に遭うんじゃないか」と恐怖心さえ抱くようになったという。

■決死の覚悟で対策研修

 以前は病院の中まで運ばれていた荷物も、今は「入り口まで取りに来てほしい」と言われることも。専門病院となることが決まった当初、清掃業者は一時撤退を検討していたといい「病院のシーツや入院着を看護師が洗濯することになるのでは、と不安が広がった」という。「院内の窮状を会員制交流サイト(SNS)で訴えることは禁止されている。差別を受け精神的に限界の人もいる」。今月末での退職を選んだ職員も複数いるという。

 恐怖と悲しみ、怒りを抱えながらも、コロナで苦しむ人の命を助けるため、今は「やらざるを得ない」という心境だ。これまで感染者を治療してきた呼吸器内科の医師がリーダーとなり、感染症対策の研修も始まった。「防護服の着脱方法から教えてもらっている。絶対に院内感染を起こさないようにしたい」。決死の覚悟で学んでいる。

 神経をすり減らす日々の中、唯一の救いは、励ましの言葉や手紙だ。「大阪府民の方は(医療防護服の代替品として)雨がっぱをたくさん届けてくれた。あたたかい心に救われた。差別はやめて、応援してほしい。それだけが願いだ」

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