淡路島の「世界平和大観音像」撤去へ
兵庫県・淡路島にある高さ約100メートルの「世界平和大観音像」と周辺施設について、財務省近畿財務局は1日、令和4年度までに解体撤去すると発表した。
大観音像は淡路島出身の男性が昭和57年に観光施設として建設。コンクリート製で、5階建ての台座を含めた高さは約100メートルとなる。像内部には展望台があり、観光スポットとして人気も出たが、平成18年2月に男性から相続した親族が死亡して以降、所有者が不在となっており、今年3月30日付けで、一帯の土地約1万9千平方メートルが国の所有となった。
施設は老朽化が進み像の一部が剥離(はくり)して落下するなど、近隣住民から危険を指摘する声が上がっていた。
ほかに敷地内にある十重の塔(高さ約32メートル)と山門の2つも解体撤去され、同局は令和4年度までに工事を完了するとしている。