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高松塚古墳壁画の修復完了 文化庁、保存・展示施設検討へ

修復が終了した「飛鳥美人」として知られる西壁女子群像(昨年12月撮影、文化庁提供)
修復が終了した「飛鳥美人」として知られる西壁女子群像(昨年12月撮影、文化庁提供)
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 文化庁は26日、平成19年から進めていた奈良県明日香村の国宝・高松塚古墳壁画(7世紀末~8世紀初め)の修復作業が完了したと発表した。来年度から古墳近くに整備する保存・展示施設の本格的な検討を始め、「10年以内の完成を目指したい」としている。

 壁画は昭和47年、関西大の発掘調査によって古墳石室から見つかった。だが、文化庁の管理体制の不備でカビが発生するなど劣化が進んだため、石室を解体し、石材ごと村内の文化庁施設に運び込んで修復を続けていた。

 壁画は温度と湿度を一定にした室内で保管され、化学物質や筆などで汚れを落としたほか、紫外線によるカビの除去も実施。膠(にかわ)を使って壁画下地にある漆喰(しっくい)を強化した。総事業費は20年度からの12年間で約27億3千万円。奈良文化財研究所や国宝修理装●(=さんずいに黄)師(そうこうし)連盟の協力も受けた。

 文化庁は来年度から保存・展示施設の整備に向けた基礎調査を始める計画だ。村内にある既存施設との役割分担を踏まえ、有益なコンテンツを探るとともにどんなニーズがあるのかを調査。展示方法を含む施設の概要は、専門家でつくる「古墳壁画の検討会」に意見を求めながら総合的に検討する。これまでには「壁画の研究センター的な機能を持たせるべきだ」といった意見も出ている。

修復が終了した東壁の青龍(昨年12月撮影、文化庁提供)
修復が終了した東壁の青龍(昨年12月撮影、文化庁提供)
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 文化庁は保存・展示施設が整備されるまで、村内にある修復施設で年に4回、壁画を公開する。修復作業を担当した宇田川滋正・文化庁古墳壁画対策調査官は「汚れが取り除かれ、とてもきれいになった。今の状態を維持しながら、新しい施設の整備に向けて検討していきたい」としている。

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