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【脳を知る】頭痛薬の飲み過ぎは危険「薬物乱用頭痛」 

 脳神経外科の外来には、「毎日、痛み止めを飲んでも頭痛が全然治りません。脳に病気があるのでしょうか」と不安そうに受診される方も少なくありません。

 患者さんの中には、市販の鎮痛薬のみならずいくつかのクリニックを渡り歩き、たくさんの種類の鎮痛薬を処方され、それらを内服しても頭痛が軽快しない、という方もいます。このような患者さんの頭痛は「薬物乱用頭痛」である可能性があります。

 薬物乱用頭痛は、頭痛に対して鎮痛薬を長期に、かつ過剰に内服することで頭痛が慢性化してしまう場合を言います。鎮痛薬の飲み過ぎが頭痛をかえって悪くするのです。

 頭痛持ちの人にとっては、頭痛が生じると勉強や仕事、家事が継続できなくなり、これほどの苦しみはありません。さらには頭痛がなくても、「いつ頭痛が起きるかわからない」という不安から、頭痛がなくても予防的に鎮痛薬を飲んでしまう傾向にあります。

 「重要な会議があるから、薬を飲んでおく」とか、「友だちと遊びに行くので、薬を飲んでおく」というように鎮痛薬への依存が強くなります。こうなると鎮痛薬の量が増え、効き目の持続時間も短くなり、やがては鎮痛薬そのもので頭痛が誘発されます。

 薬物乱用頭痛は、1カ月に10日以上鎮痛薬を飲んでいる状態が3カ月以上続く場合はその可能性が高いです。鎮痛薬の飲み過ぎで頭痛が悪化する理由はよくわかっていませんが、鎮痛薬の過剰な内服が脳の感覚中枢に影響し、痛みに対してさらに敏感になってしまうと考えられています。

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