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出雲大社遷宮費に「たたらの鉄」馬160頭分 古文書で判明

新発見の古文書には出雲大社の遷宮に関するものも含まれていた=島根県出雲市
新発見の古文書には出雲大社の遷宮に関するものも含まれていた=島根県出雲市

 出雲大社(島根県出雲市)の祭祀(さいし)を担当した出雲国造(こくそう)北島家の所蔵品について、研究グループが調査を行った結果、中世に書かれた178通の古文書が見つかった。戦国時代に行われた遷宮(せんぐう)の財源として、日本古来の「たたら製鉄」の技法で作った鉄を、馬160頭分用意したことなどが新たにわかったという。

 研究グループのメンバー、井上寛司・島根大名誉教授(中世史)によると、同家ではすでに重要文化財306通などが見つかっており、新たに178通(原本84通、案文=控え49通、写本45通)の新発見文書を確認した。本殿の造営・修理などの際、ご神体を移すことを遷宮というが、今回見つかった文書には、16世紀に行われた遷宮時の状況を記したものが複数含まれていた。

 このうち「杵築(きづき)(出雲)大社入目算用日記案」(1555年)は、5年前の遷宮に伴う収支についてまとめていた。書いたのは、遷宮のスポンサーだった戦国大名・尼子晴久の家臣で、財務管理も大名側が行ったことがわかった。

 また、遷宮費の財源の一つとして「鉄百六十駄(駄は馬1頭が運ぶ量の単位)、たたら役」と記されており、たたら職人から馬160頭分の鉄を出させていたことが、初めて確認された。たたら製鉄は、炉に空気を送り込む「ふいご(たたら)」を使った日本古来の技法で、県内で作られた鉄は良質で知られる。鉄は、金銭などに替えた上で遷宮に関わった神職への給与や大工の衣装代などに充てられたとみられる。

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