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河川敷でヒツジを探せ 除草効果は本当にあるのか

 昨秋に紹介した大泉緑地(堺市北区)のヒツジの話を覚えておられるだろうか。公園の雑草を食べてもらうために放牧されたが、その愛らしさから当初の目的は忘れ去られ、公園で沈黙する3匹の物語だ。「こちらにもヒツジがおります」。ある日、読者から1通のメールが届いた。場所は大阪府和泉市内を流れる松尾川河川敷。今度こそ、草刈りに役立っているヒツジなのか、確かめに出かけた。

(北村博子)

愛されヒツジ

 手がかりを求めて河川敷を管轄する大阪府鳳(おおとり)土木事務所に尋ねると、「ひつじ公園」と呼ばれている場所があるという。それは泉北高速鉄道の和泉中央駅からバスで約10分、同市久保惣(くぼそう)記念美術館の裏にあった。

 土手には人だかり。その先には大人の腰の高さまで成長した大きなヒツジが1匹、立っていた。

ヒツジのたっちー
ヒツジのたっちー
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 「うちの子は悪させえへんし、おとなしいんよ」

 ヒツジの世話をボランティアで行う大杉金三さん(68)と森山昌孝(まさこう)さん(79)が迎えてくれた。

 名前はたっちー。遊びに来ていた子供がなでても嫌がらず平然としている。こんなにも近くでヒツジを見る機会もなかなかない。

 毎朝、公園に新鮮な草を運び入れ、フンの後始末などの世話を行う森山さんは「この子はぜいたくやからワラは食べへんの。クローバーが好きやけど草はたいがい何でも食べるよ」と教えてくれた。

 普段は柵の囲いの中で過ごしているが、大杉さんたちが来る日は外にもお出かけ。触れ合いを楽しみに、大人から子供まで多くの人がやってくる。近所にある幼稚園や介護施設、障害者施設の利用者たちも常連さんだ。ひつじ公園は町の人気スポットになっていた。

目的はやはり…

 鳳土木によると、一帯は大阪府が平成13年に河川改修工事を行った際、芝生広場や遊歩道などを整備した。ちょうどその頃、同泉大津市の牛滝川河川敷ではヒツジの放牧実験を始めていた。昨秋、本紙で詳しく紹介した、堺市の除草に貢献するヒツジを参考にした除草作戦だ。

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