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【脳を知る】認知症 旅行先の温泉で他人の服を着て騒動に

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 「旅行先の温泉で、他の人の服を着て出てきて、騒動になったのです」

 84歳の男性の方が妻に連れられ、もの忘れ外来に受診されました。もの忘れはまだ軽いのですが、最近は少し怒りっぽくなってきていたとのことでした。

 また、ご本人は以前から温泉に行くのが好きで、今までは1人で温泉に入って、出てくることはできていたのですが、先日、他人の服を着て出てきてしまい騒動になったのでした。

 奥さんは、全然見たこともない服を着ているのでびっくりしましたが、しばらく考えて、服を間違って着てしまったのだと分かりました。どうも今までは、脱衣所の服置きがロッカーの場合が多かったのですが、先日の温泉は、かごに服を入れておくタイプだったので、他人の服を自分の服と間違ってしまったようでした。

 もの忘れの検査では、早期の認知症ということが分かり、抗認知症薬の内服を開始してもらいました。しばらくすると、今まで少し元気がなかったのが、少しずつ元気がでてきましたと、奥さんから言ってくださいました。しかし、もう先日行った温泉旅行は、どこに行ったか忘れていたとのことでした。

 そんな時は、私はいつも次のように家族の方に説明しています。「ご本人は、どこに行ったか忘れたり、行ったこと自体も忘れたりしてしまうことがありますが、旅行先で気持ちよかった感情や、楽しかった感情は残りますので、これにこりず連れて行ってあげてくださいね」と。

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