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大半が手作業…PCR検査の実態 感染リスクも

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、検査を行う現場の負担が増している。大阪健康安全基盤研究所(大安研、大阪市)には連日、処理能力を超える数の検体が大阪府内の各保健所から殺到。堺市衛生研究所と合わせて、1日100件前後の検査をこなす「フル稼働」が続くためだ。専用装置による自動処理のイメージが先行しがちだが、実際は感染リスクを伴う手作業が中心だ。(井上浩平)

神経使う地道な作業

 《検体搬入はこちら》。大安研森ノ宮センター(大阪市東成区)の施設内には保健所職員向けの案内表示が随所にみられる。

 検体は、医療機関が検査対象者から採取した痰(たん)と喉の奥の粘膜の2種類。ウイルスの遺伝子の増幅を調べるPCR検査が、現時点で感染の有無を確認できる唯一の方法だ。

 センターでの感染防止のため、保健所は持ち込みの際、1検体ごとに円筒ケース(長さ約5センチ)に入れ、ポリ袋で包んだ上で大型容器にまとめて封入。ウイルスの「鮮度」を重視し、保冷状態にする。

 センターの職員は、検体と保健所の検査依頼書を照合して対象者を確認し、検体番号などを台帳に記入する。本村和嗣ウイルス課長は「地道な作業だが誤判定防止に確認は欠かせず、特に神経を使う」と話す。

1日最大80人分

 検査時の感染対策は厳重だ。職員は使い捨て手袋やウイルスを透過しない機密性の高いマスク、防護服を着用し、紫外線で滅菌した部屋に検体を運ぶ。外部に空気が漏れない作業スペースで、複数の職員がそれぞれ手作業によりウイルスの感染力を失わせる試薬を注入。遺伝子を取り出し、PCR装置にかける。

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