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中国、韓国便95%減 関西空港 欧米路線にも波及

関西国際空港の国際線出発ロビー。乗客の姿が激減したチェックインカウンター=9日午後2時14分、大阪府の関空 (安元雄太撮影)
関西国際空港の国際線出発ロビー。乗客の姿が激減したチェックインカウンター=9日午後2時14分、大阪府の関空 (安元雄太撮影)

 関西国際空港を運営する関西エアポートは9日、関空と中国本土、韓国を結ぶ路線の9~15日の1週間に発着する旅客便数が、いずれも当初計画に比べて約95%欠航する見込みだと明らかにした。運休・減便の流れは欧米などの路線にも波及し、国際線旅客便数全体でみても約73%減となる。また、新型コロナウイルスの感染拡大による入国制限の強化が始まったこの日、中国(香港・マカオを含む)、韓国便の到着は7便にとどまった。

 中国と韓国からの航空便を受け入れる関空の検疫所では、検疫官が入国した人に対して関空からの交通手段について聞いたり、自宅やホテルなどで14日間待機するよう要請するなどした。

 「香港で旅行会社からの電話で入国制限を知らされた」と話すのはパリを旅行し、香港で乗り継いだ兵庫県西宮市の会社員の男性(47)。「2週間は自宅でテレワークだが、お客さんとの予定はすべてキャンセル。スーパーマーケットにも行けないのだろうか」と困惑した顔で話した。

 スリランカから上海経由で帰国した愛知県の男性(70)も「中部国際空港行きの便が欠航になり、家族にここまで車で迎えに来てもらう」と疲労の色をにじませながら話した。

 入国制限強化で関空は成田空港とともに中韓からの航空便の受け入れ空港に指定されたものの、航空各社は中国、韓国便を相次いで運休しているため旅客減少に拍車がかかっている。

 関西エアによると、9~15日の中国便の運航は週28便(往復)、韓国便は週11便となる。香港・マカオとの路線の欠航も約87・5%に上り、週16便の運航となる。国際線旅客便数全体でみると当初計画の1422便のうち1040便が欠航する。

 新型コロナウイルスの感染が世界規模に拡大していることで、アジア以外の地域との路線も運休や減便が相次いでいる。フィンランド航空(フィンエアー)は、今年の夏季ダイヤで関空-ヘルシンキ線を2便増便して週12便とする予定を取りやめた。デルタ航空も、昨年4月に関空に新規就航し、夏季に週7便運航していた関空-シアトル線を今年は運休。来年再開するとしている。

 また、国内の旅行自粛ムードで減便の流れは国内線にも波及。全日本空輸と日本航空は今月19日まで、羽田空港などとともに関空や大阪(伊丹)空港の発着便で大幅な減便を実施している。

 ターミナルは1月ごろまで国際線旅客の約60%を占めた中韓路線の旅客がほとんど姿を消し、火が消えたようになっている。旅行シーズンとなる3~10月の夏季ダイヤの発表時期は今月下旬に迫っているが、関西エアの広報担当者は「4月以降の見通しがつかない」と頭を抱えている。

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