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和歌山・白浜町が緊急経済対策へ 宿泊キャンセル損失3億円超

ホテルや旅館などが立ち並ぶ和歌山県白浜町の街並み=6日午後
ホテルや旅館などが立ち並ぶ和歌山県白浜町の街並み=6日午後

 関西屈指の観光地として知られる和歌山県白浜町は、新型コロナウイルスの影響で宿泊キャンセルが相次いでいるとして、緊急経済対策に乗り出す方針を固めた。町内の宿泊施設が加盟する団体によると、2月中旬の段階でキャンセルによる損失額は3億円を超えていたが、状況はさらに深刻化しているという。(張英壽)

 井澗誠町長は3日開会した定例町議会で、「新型コロナウイルスに関連した消費の落ち込みや宿泊施設のキャンセルなど大きな打撃を受けている状況であり、緊急の対策に取り組んでいかなければならない」と方針を打ち出した。

 町議会も同日、「風評被害、地域経済への影響が避けられない状況にある」として、国に緊急の融資などの支援を求める意見書を全会一致で可決した。

 緊急経済対策の具体的な中身は今後決めるが、宿泊客に対する宿泊料金の補助制度や、国の融資制度で実施している町による利子助成の拡充が検討されている。定例議会に提出された当初予算案は、4月に町長選を控えているため、骨格型の編成だが、今後、対策を盛り込んだ補正予算案を臨時議会で提案するという。

 一方、24のホテルと旅館が加盟している白浜温泉旅館協同組合が2月17日時点で、1~3月の予約状況を調べたところ、約7200件のキャンセルがあった。人数にすると、約2万4千人で、損失額は約3億3千万円に及ぶ。

 状況はその後さらに厳しくなっており、協同組合幹部は「いまや予約すらなかなか入ってこない。数日間、臨時休館するところも出てきており、想像できないくらいの損害が出ている」と打ち明ける。その上で「春の大型連休までには何とか沈静化してほしい」と訴えた。

 町商工会によると、宿泊業者などから国や県の融資制度に関する相談も寄せられており、幹部は「先が見えれば方法もあるが、見通しが立たないため、不安になってくる。資金力が弱いところが先にダメージを受ける」と指摘する。

 町内を訪れた昨年の観光客数は近年では平成10年に次いで多い344万9090人。このうち中国などからの外国人宿泊客数は過去最高の10万4843人を占めていた。

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