PR

産経WEST 産経WEST

「初」でも「戻り」でもない和歌山「もちガツオ」に異変

もちガツオの刺し身。もちもちした食感が特徴(和歌山県白浜町商工会提供)
もちガツオの刺し身。もちもちした食感が特徴(和歌山県白浜町商工会提供)
その他の写真を見る(1/4枚)

 和歌山県南部の人たちが愛する春の味覚に「もちガツオ」がある。餅のようにもちもちと弾力があるのが特徴。漁獲から数時間以内のカツオのうち、こうした食感のものを呼んでおり、数も限られる。しかし、県内のカツオ漁の水揚げは減少傾向にあり、主要3港ではピーク時の5分の1程度にまで落ち込む「異変」に見舞われている。地元に出回るもちガツオも減っており、関係者は「この味を残していきたい」と願う。

(張英壽)

身を切って初めてわかる

 1月中旬、大阪から和歌山県田辺市を訪れ、居酒屋で初めて「もちガツオ」という言葉を耳にした。カツオといえば、「初ガツオ」や「戻りガツオ」ぐらいしか言葉を知らず、興味をそそられた。

 居酒屋では、刺し身かタタキかを選ぶように言われ、タタキを注文。タタキはもちもちとしており、独特の歯応えだった。隣に座った常連とみられる客は刺し身をほおばり、「これはもちガツオや」などと感嘆していた。

 「もちガツオ」とは何か。県南部のリゾート地として知られる白浜町の町商工会ホームページには、「釣ってから約4~5時間以内のもの(カツオ)」で、「身に脂肪分が少ない為(ため)、弾力があり、まるでつき立ての餅のような食感から、その名がつきました」とある。新鮮なだけではだめで、身にこの弾力がなければならない。カツオを見ただけでは判別できず、漁業や飲食店の関係者も身を切ってみないとわからないと口をそろえる。刺し身が絶品で、紀伊半島沖のカツオが水揚げされる紀南地域ならではの味だ。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ