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【鬼筆のスポ魂】ノムさんが我慢し、仙さんは我慢できなかった、阪神再建2人の名将の違い 植村徹也

 「ノムさんは毎日、膨大な野球の資料に目を通し、それを分析していたそうや。野球の分析をしていたら、それが楽しくて仕方ないらしい。酒もタバコもコレ(小指を立てて…)もやらんからな、ノムさんは。野球の勉強をずっとしているから寂しさもないんやて…」。仙さんは同じ部屋の空気を吸ったことで、ノムさんの野球に対する想像を絶する探究心を知った。でも、仙さんは「ワシには無理や」とも…。

 ノムさんが阪神監督として3年間“耕した”チームだからこそ、仙さんは阪神監督への意欲を示した。ノムさんが種をまいた土壌の上に、フリーエージェント(FA)補強で金本知憲(ともあき)、海外から伊良部秀輝、トレードで下柳剛らの大型補強を敢行。結果が2003年の優勝だ。

 2人を阪神の指揮官に招いた久(く)万(ま)俊二郎オーナーは当時、こんなことを言っていた。

 「野村さんの野球に対する見識はすごい。よく勉強している。選手の人間教育から始めていましたね。星野さんのすごさはスカウティング能力です。人を呼ぶ力がすごい」

 2人の名将は阪神に大きな足跡を残した。何度か招き入れられた、あのスイートルーム。2人の面影が今でも残っているのか、もう一度、足を踏み入れたい気もする。(特別記者)

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