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【脳を知る】「認知症」服装に無頓着、同じ服ばかり

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 70代の女性が、家族に連れられてもの忘れ外来に来られました。今までは、おしゃれをするのが好きで、きれいな服装を自分で選んで出かけていたのですが、最近では服装に無頓着になり、部屋着のような服装で外に出ようとしたり、化粧をせずに出かけたり、日付や曜日を忘れて、何回も家族に聞いたりするようになったとのことで受診されました。

 もの忘れの検査では24点で正常と認知症の境界で、脳のMRI検査では少し海馬(かいば)の萎縮が認められました。アルツハイマー型認知症の初期の診断で、抗認知症薬を開始しました。そうすると、私の診察にもおしゃれをして、化粧も自分でして来られるようになりました。

 認知症では、服装のみだれが現れます。具体的には、(1)自分の服装に興味関心がなくなり、服装に無頓着になって部屋着のような服装で外へ出かけようとしたり、汚れている服のまま出かけようとしたりする。

 (2)自分で服装を選ぶのが難しくなったり、服を選ぶこと自体がおっくうになったりして、同じ服ばかり着る傾向がある。認知症の方は、たくさんの物から一つ選ぶというのは難しくなってきますが、2種類からどちらかを選ぶということはできることもありますので、選んでもらう服をあらかじめ用意してあげて、本人に選んでもらうという方がいいでしょう。それでも選ぶことができない場合は、着る服をセットにして用意してあげましょう。

 (3)季節の感覚がなくなってきて、どんな服装をすれば、気候に合うか分からなくなり、夏なのに厚手の服を着たり、冬なのに薄着で出かけようとしたりする。そのため、認知症の方は、夏には熱中症、冬には低体温に注意が必要です。

 (4)「着衣失行」といって、自分で服がうまく着られなくなる。例えば、前後ろ逆に服を着たり、裏表逆だったり、服をズボンのように履こうとしたり、ズボンに手を通そうとしたりといった症状が出現します。

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