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古墳時代のガラスや鉄の工房跡出土 滋賀・栗東

辻遺跡で見つかった、工房とみられる建物跡=滋賀県栗東市
辻遺跡で見つかった、工房とみられる建物跡=滋賀県栗東市

 辻遺跡(滋賀県栗東市)から、古墳時代中期(5世紀前半ごろ)の工房とみられる建物跡が見つかったと滋賀県文化財保護協会が12日、発表した。ガラス玉を作る鋳型の破片や鍛冶炉の跡が発見されたことから、ガラスや鉄製品が製造されていたとみられる。県内でガラス玉の鋳型が出土するのは初めてといい、同協会は「貴重な事例」としている。

 調査したのは同遺跡の北部約1万2千平方メートル。古墳時代前期から中期にかけての竪穴式建物が25棟以上見つかり、建物跡からはガラス玉を製造するための鋳型の破片などが出土した。

 鋳型は土製で、表面に直径3・5~3・7ミリ、深さ1・5~2・0ミリの円形のくぼみが多数あり、裏側は炭化していた。一度に大量のガラス玉を作れる構造で、くぼみの中央にはさらに細い穴があり、ここに串状のものを刺してからガラスの破片をくぼみに入れ、鋳型ごと加熱してガラス玉を製造、串を抜いて糸状のものを通す穴としたとみられる。首飾りなどの装飾品に利用されていた可能性があるが、完成品は見つかっていない。同様の古墳時代のガラス玉の鋳型は全国の9遺跡で出土している。

 また、建物跡からは小型の鍛冶炉跡(直径約30センチ)のほか、棒状や刀状の鉄製品も見つかった。鍛冶炉で作られたのは剣など大型鉄製品ではなく、小型の道具の製作や農工具の修理を行う程度だったとみられる。

 建物跡では朝鮮半島系の土器なども出土していることから、同協会は「渡来人の技術を用いた鍛冶やガラス玉の製造を行う工房群が存在していたことが明らかになった」としている。

 現地説明会は15日午後1時半から、雨天決行。

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