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「なんとかのカバン」「とんでもなくクリスタル」これって何の本?

 「男の子の名前で『なんとかのカバン』」という題名の本は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」-。福井県立図書館(福井市)が、利用者から寄せられた、本のタイトルや作者名の覚え違いをまとめて「覚え違いタイトル集」としてホームページ上に公開している。なぜこんなリストを作成し、公開しているのだろうか。それは笑いだけを狙ったものではなく、大まじめな理由があった。

レファレンスサービスが受けられる調査・相談カウンター。覚え違いタイトル集もここから生まれた=福井市の福井県立図書館
レファレンスサービスが受けられる調査・相談カウンター。覚え違いタイトル集もここから生まれた=福井市の福井県立図書館
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ラムネかサイダーみたいな名前の作家

 「家康家を建てる」は門井慶喜の歴史小説「家康、江戸を建てる」

 「村上春樹のとんでもなくクリスタル」は村上龍の「限りなく透明に近いブルー」

 「ラムネかサイダーみたいな名前の新人作家」は「清涼院(せいりょういん)流水(りゅうすい)」

 「あおむしさん!!」は絵本の「はらぺこあおむし」

 「覚え違いタイトル集」には、こうした覚え違いが680例以上も並んでいる。同図書館が平成19年から、利用者から寄せられた本の問い合わせを、HP上にまとめてきたものだ。ツイッターで紹介されて注目され、リスト内から「お気に入りの間違い」を見つけるなどの楽しみ方で拡散された。

レファレンスサービス

 ではなぜ、このようなリストを公開しているのか。担当として3代目になる司書の吉川千鶴さんは「どこの図書館でも提供しているレファレンスサービスを知ってもらうため」と説明する。レファレンスという英語は参照や照会という意味。司書に問い合わせて本を探してもらうサービスだ。

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 初代の担当者が、同図書館のHPに面白さ、楽しみを持たせ注目してもらうことで、レファレンスサービスを知ってもらうきっかけにしようと、リスト化を企画したという。

 一般的な図書館では、設置された端末で作者名やキーワードからデータベースを検索して本を探すことができる。しかしタイトルがあいまいだったり、内容しか覚えていなかったりすると、お目当ての本を見つけ出すことは難しい。そんな際には、司書を頼ってほしいということだ。

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