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枚方、箕面、交野…大阪に『難読自治体』が多い理由

 その理由について「大阪府内で合併が進まなかった結果」と指摘するのは大阪府の市町村課職員。平成11年度から21年度にかけて行われた「平成の大合併」では、全国の市町村の数は3232から1727と半分近くになり、現在は1718にまで減少した。しかし、府内の合併は17年に美原町が堺市に編入合併された1件のみで、難読市町村名は残った。

平成28年に作製された枚方市の市勢要覧。「マイカタちゃいます、枚方です」と大きく書かれた
平成28年に作製された枚方市の市勢要覧。「マイカタちゃいます、枚方です」と大きく書かれた
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 合併件数は大阪府とともに東京都も1件で、全国で最少だ。都市部で合併が進展しなかったのはなぜか。

 地方自治に詳しい関東学院大の出石稔教授は「『平成の大合併』は小さな自治体を大きくして財政力をつけるのがねらい。国は(地方債を発行しても大部分が国から交付税措置される)合併特例債を創設するなど『アメ』を用意し、地方では進んだ。だが、都市部は比較的財政力が高く、独自性を保てた」と指摘する。

 一方、平成の大合併で市町村数が半分以下となった兵庫県では揖保川(いぼがわ)町や上月(こうづき)町、香寺(こうでら)町、西淡(せいだん)町などが消滅した。京都府でも京北(けいほく)町、夜久野(やくの)町、加悦(かや)町、奈良県では當麻(たいま)町、菟田野(うたの)町といった自治体名が消えていった。合併後の自治体名に読みやすい平仮名を採用したケースもあり、兵庫県たつの市、同県南あわじ市、和歌山みなべ町が誕生した。

難読を残したい

 難読自治体は大阪特有のケースではないという指摘がある。地名に詳しい日本地図センター地図研究所事業推進室の高田明典室長(地理学)は「今も日本全国に読みにくい市町村名がある。例えば、千葉県匝瑳(そうさ)市や石川県羽咋(はくい)市、埼玉県加須(かぞ)市などはなかなか読めない」と話す。

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