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【ゴッホ展/作品連載】(2)「タンギー爺さんの肖像」パリでの出会い

フィンセント・ファン・ゴッホ《タンギー爺さんの肖像》 1887年1月 油彩・カンヴァス ニュ・カールスベア美術館(C)Ny Carlsberg Glyptotek, Copenhagen Photo: Ole Haupt
フィンセント・ファン・ゴッホ《タンギー爺さんの肖像》 1887年1月 油彩・カンヴァス ニュ・カールスベア美術館(C)Ny Carlsberg Glyptotek, Copenhagen Photo: Ole Haupt

 ゴッホは弟のテオを頼って32歳でパリにやってくる。テオあてに突然の来訪を謝る書簡が残っていることから、どうやら衝動的な行動だったようだ。

 しかし、パリでのさまざまな出会いが、画家ゴッホの成長に大きな影響を与えることになる。都市景観はもちろん、色彩豊かな印象派とその画家たち、日本の浮世絵…。画材商、タンギー爺(じい)さんとの友情もそのひとつだろう。

 爺さんの画材屋は、ゴッホの住まいからほど近くにあった。無政府主義者で投獄経験もある爺さんの店には多くの前衛芸術家の作品が並んでいた。互いの考えが共鳴したらしく、爺さんに気に入られた貧乏画家は「支払いはいつでもいいよ」と絵の具などの画材を与えてもらっていたようだ。

 タンギー爺さんを描いた油彩画は3枚あるが、この絵はそのなかの1枚。印象派の影響で、筆跡を残す筆触分割の技法が進み、オランダ時代より画面も明るくなっている。

 「ゴッホ展」(産経新聞社など主催)は兵庫県立美術館で開催中。

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