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【湖国の鉄道さんぽ】レトロ機関車は残った 保存資金700万円集まった 酒造会社に安住の地 

記念式典でお披露目されたED31形4号機。地域の活性化に役立てられる
記念式典でお披露目されたED31形4号機。地域の活性化に役立てられる

 大正生まれの国産最古級電気機関車「ED31形4号機」が解体の危機を脱し、東近江市の酒造会社で保存されることになった。産業遺産を後世に残そうと、同市のびわこ学院大の学生や地元有志らがクラウドファンディングを実施したところ、近江鉄道彦根駅からの移設費として目標としていた500万円を上回る支援金が集まった。凸型の武骨ないで立ちで人気のレトロ機関車は地域活性化の起爆剤として期待されている。

 ED31形は大正12(1923)年、芝浦製作所(現東芝)などにより6両が製造され、伊那電気鉄道(現JR飯田線)に納入された。当時、輸入されて使われていた機関車に故障が多かったという状況の中、民間企業が初めて製造した国産の大型電気機関車だった。昭和18年に伊那電気鉄道は国有化され、4号機は32年に近江鉄道にやってきた。ほかの仲間たちも近江鉄道に譲渡され、一時は5両が在籍し、貨物列車や工事用列車の牽(けん)引(いん)で平成16年ごろまで活躍した。

 引退後は彦根駅にあった近江鉄道ミュージアムで展示されていたが、老朽化が激しく、3両が解体され、残された3、4号機も同様の運命をたどるところだった。

 そこで立ち上がったのが、地元のびわこ学院大の学生ら。地域活性化や子供たちの交通教育などに役立てるプロジェクトを推進する団体を発足させた。彦根駅からの移設費を負担することで譲渡が決まり、昨年10月から約2カ月間、500万円を目標にクラウドファンディングなどを実施。学生らは各方面に協力を求める活動を行い、約500人から700万円の資金を集めることができた。学生リーダーの同大4年、藤村翔太さん(21)は「正直、成功率は20%ぐらいだと思っていた。地元の子供たちに機関車に触れてもらい、近江鉄道を好きになってもらいたい」と話した。

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