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【ゴッホ展/作品連載】(1)「ジャガイモを食べる人々」若き日の自信作

フィンセント・ファン・ゴッホ《ジャガイモを食べる人々》 1885 年4-5 月 リトグラフ(インク・紙) 26.4×32.1cm ハーグ美術館(C) Kunstmuseum Den Haag
フィンセント・ファン・ゴッホ《ジャガイモを食べる人々》 1885 年4-5 月 リトグラフ(インク・紙) 26.4×32.1cm ハーグ美術館(C) Kunstmuseum Den Haag

 画商見習い、教師兼見習い説教師、書店員に伝道師…。画家になるまでゴッホはさまざまな職に就いた。いくつもの挫折をくりかえした彼が、画商として成功した弟テオの支援を受けつつ画家として立つ決意をするのが27歳。そこから命が尽きるまでのわずか10年を彼は必死で駆け抜ける。

 ミレーにあこがれ、「農民画家」を目指したゴッホはハーグでマウフェら画家仲間と交流し、絵の手ほどきをうける。そこで風景や民衆を描いたゴッホは、ドレンテやニューネンといった土地に移り、農民たちの働く姿や顔を描いてゆく。

 この作品は、彼が画家になって初めて描いた本格絵画を、自身がリトグラフ(版画)にしたもの。豊富な素描をもとに描かれた土のにおいまでしそうな油彩画はニューネン時代の代表作といわれるが、このリトグラフは知人に作品への自信のほどを知らせるために作った。そのため、本画とは左右が反転している。

 兵庫県立美術館で開催中の「ゴッホ展」(産経新聞社など主催)の注目作品を5回にわたって紹介する。

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