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【脳を知る】「頚性めまい」パソコンやスマホで負荷蓄積

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 突然ですが、皆さんは持病はありますか? 高血圧や糖尿病などの生活習慣病はもちろん、頭痛をよく起こす方、いつも腰が痛い方もよく見かけます。「頭痛持ち」とか「腰痛持ち」なんていう言い方もよく耳にします。

 では、皆さんめまいはどうでしょうか。一度も経験したことがないという幸運な方は少ないと思います。頭がフワフワしたり、天井がグルグル回ったりするような症状が一般には「めまい」と称されます。

 症状の質から、脳疾患を疑って病院受診される方は多いですし、症状が強い時は身動きが取れないので救急車で搬送されてくることも珍しくありません。

 もちろん脳梗塞や脳出血が原因でめまいを生じることはありますが、脳が原因の場合にはほとんどの場合、手足の不具合や言語障害など他に症状を伴います。

 一番よく遭遇するのは、特定の方向に頭を動かしたときに強いめまいを感じる「良性発作性頭位めまい症」です。たちの悪い疾患ではなく(良性)、突発的に急に起こる(発作性)頭の位置によって生じる(頭位)めまいです。

 原因は耳にあり、耳の奥にある内耳の中にある三半規管の一部に不具合を起こします。傾きをコントロールしている耳石(じせき)と呼ばれる砂のようなものがずれているといわれております。

 時間がたつと徐々に治ってきますが、年に何回か起こす患者さんもおられ、まさに「めまい持ち」の状態です。このような場合には耳鼻咽喉科を受診するようにお勧めしています。

 少し珍しいものとしては「頚性めまい」というものもあります。これは頚椎疾患によって起こるめまいですが、頚椎のバランスが悪くて頚部筋群に負荷がかかりバランスを崩すというものから、脊柱管狭窄症の症状の一部であることもあり、実際に術後、めまいが治った方もおられます。

 長時間パソコン業務を行ったり、田畑仕事など頚部に負荷が蓄積しやすい状況で起こりやすいといわれています。近年ではスマートフォンの使い過ぎも無視できません。しかし欧米に比べて日本では頚性めまいの認知度が低く、診断に至っていない方も多いようです。

 めまいは原因不明のこともあり、ストレスや睡眠不足が原因のことも多々あります。心当たりのある症状があれば一度、脳神経外科を受診ください。(済生会和歌山病院 脳神経外科医長 三木潤一郎)

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