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【エンタメよもやま話】世界が大絶賛 韓国映画「パラサイト 半地下の家族」唯一の決定的“難点”

昨春から世界的規模で大きな注目を集める韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)の一場面(c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
昨春から世界的規模で大きな注目を集める韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)の一場面(c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

 さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、エンタメのど真ん中、映画に関するお話です。

 昨春から世界的規模で、とある韓国映画が大きな注目を集めています。「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)です。

 昨年5月のカンヌ国際映画祭では最高賞にあたるパルムドールを受賞。5日発表の今年度の米ゴールデン・グローブ賞では韓国映画では初めて外国語映画賞を受賞。13日には今年度のアカデミー賞の候補が発表されましたが、韓国映画では初の作品賞をはじめ、監督賞、オリジナル脚本賞など6部門で候補入りする快挙を成し遂げました。

 批評家や玄人筋も絶賛しており、米映画評集計サイト「ロッテントマト」での肯定的評価(156人の批評家の総評)はなんと99%。「間違いなく、ここ10年で最高の映画のひとつ」(ロッテントマト認定のフリーの評論家、マイケル・ウォード氏)、「階級社会についての堂々たる解説である本作は、現代の恐怖に対する新たなガイドラインである」(米紙ナッシュビル・シーンのサダフ・アッサン氏)、「荒涼かつ壮大な社会風刺」(カナダ・CBCニュースネットワークのエリ・グラスナー氏)-といった称賛の声が並びます。

 そんなわけで、昨年5月から公開された韓国ではすでに観客動員数1000万人という大台を突破。カンヌが開かれたフランスでも約150万人を記録。10日から公開が始まった日本でも話題を集めていますが、記者には大きな違和感と疑問が残りました。

 今回の本コラムではその点についてご説明いたします。以下、ネタバレも含みますので、何も知りたくないという方は最後あたりまで飛ばしていただければと思います。

■社長の幼い息子が「あの人たち、同じ臭い…」

    ◇   ◇

 物語の主人公は半地下の住宅で暮らす全員失業中のキム一家です。半地下なので窓は地面とすれすれの位置に。陽はまともに射さず、まさに足元から世の中を見上げて暮らす惨めさを強いられています。部屋のレイアウトも異常です。水圧が低いため、部屋の1番高い場所にトイレが鎮座しているのです。

 単純労働のバイトで日々をしのぐ家人たちは、隣家のWi-Fi(ワイファイ=無線LAN)の電波を求め、狭い部屋の中をスマホ片手に右往左往します。

 父のキム・ギテク(ソン・ガンホ)はビジネスで失敗を繰り返すも能天気な楽天家。肝っ玉母さんのチュンスク(チャン・ヘジン)は元ハンマー投げのメダリスト。ちょっと根暗な息子のギウ(チェ・ウシク)は大学受験に失敗し続けており、若干やさぐれて狡猾(こうかつ)な娘のギジョン(パク・ソダム)は美大をめざして勉強中ですが、予備校に通う余裕はとてもありません。

 そんなどん詰まり一家の4人なのですが、ある日、息子のギウに家庭教師の依頼が舞い込みます。ギウの友人で名門ソウル大学に通うミニョク(パク・ソジュン)が「僕が海外留学する間、僕の代わりに家庭教師をしてほしい」と言うのです。

(次ページ)最難関ソウル大を卒業…証明書を偽造。そして次々と

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