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【阪神大震災25年】「経験伝える」使命胸に 和歌山大准教授・平田隆行さん

救助のため倒壊家屋に集まる人たち=平成7年1月17日午前7時35分、神戸市灘区(平田隆行さん撮影)
救助のため倒壊家屋に集まる人たち=平成7年1月17日午前7時35分、神戸市灘区(平田隆行さん撮影)
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 「埋まった人を助けようと、多くの人が集まっている。非常時に、人は誰かを助けようとするのがよく分かる」と説明する。

 別の写真には、2階建てアパートの1階が押しつぶされ、その前で人を呼ぶ女性と、通り過ぎる人々が見える。

 「女性は、倒壊した家に住む知人の行方を聞いていた」と説明。「もし同じ建物の住人が『人がいる』と知っていれば、周りの人と協力して救助していただろう。普段の人同士のつながりが生死を分ける」と指摘する。

×   ×

 和歌山大学には平成15年に赴任。集落の日常の住環境について研究を続ける一方、被災の経験を踏まえ、自然災害に関する授業もする。「“あの日”を経験したからこそ伝えられることがある」と、学外でも県主催の防災講座の講師を務める。

 常に訴えるのは、防災の視点を日々の暮らしに織り込むことだ。「災害は誰の身にも起こりうる。それを前提に、生活設計することが減災につながっていく」と強調する。

 和歌山は近い将来、南海トラフ巨大地震が起こるとされる。

 そのため、あらかじめ自治体が被災前に復興方針を定める「事前復興計画」の作成に協力。美浜町では防災会議の専門委員会の委員長も務めた。

 「被災後の暮らしに希望が持てる社会づくりのため、これからも阪神大震災の経験を生かし、伝えていきたい」と力強く話す。

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