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【阪神大震災25年 スポーツの力(中)】袖の「がんばろうKOBE」と共に成し遂げた日本一 プロ野球オリックス

兵庫県西宮市で被災した小川博文さん。被災体験を「感謝しよう」の言葉に変えて子供たちに伝え続けている=大阪市此花区(渡辺恭晃撮影)
兵庫県西宮市で被災した小川博文さん。被災体験を「感謝しよう」の言葉に変えて子供たちに伝え続けている=大阪市此花区(渡辺恭晃撮影)
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支え合い、地元と一体に

 背中を押してくれたのはファンだ。当初、球団は被災地以外でのホームゲーム開催を模索していた。しかし、オーナーの宮内義彦が「こういうときに逃げ出して何が市民球団だ」と、オープン戦も公式戦も予定通り本拠地で開催することを厳命。球団として被災地を勇気づける姿勢を示した。

 その結果、グリーンスタジアム神戸(現ほっともっとフィールド神戸)で行われた最初のオープン戦には8500人が来場。4月1日のシーズン開幕戦は、3万人の観客で埋まった。「ファンにどれだけ支えられていたのかを実感した」。スタンドの光景を見て、小川は感慨に浸った。

 この年、主催65試合の観客動員は前年を上回る計165万8千人。チームがファンを支え、ファンがまたチームを支える。「自分たちが頑張るのは当然。でも、被災したファンの『頑張って』『ありがとう』の言葉は重みがあって温かくて…。胸に迫るものがあった」。小川はファンとチームの一体感が日増しに強くなるのを感じたという。

 それが最高の形で結実したのが、翌8年の日本一。小川は「ここまでようやった、という思いを持ってくれたファンが多かったように感じる。本当に感謝しかない」と述懐する。

あの日の体験を伝える

 地震から、ちょうど2年がたった9年1月17日、小川は結婚した。人生の節目にあえて震災の日を選んだのは、多くの被災者の思いを自身の胸に刻むとともに、「ゼロから一歩一歩進んでいく日にしなければならない」と考えたからだ。

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