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【河村直哉の時事論】死者を保ち守る 阪神大震災25年

阪神大震災で倒壊した阪神高速道路神戸線 =平成7(1995)年1月17日(産経新聞社ヘリから)
阪神大震災で倒壊した阪神高速道路神戸線 =平成7(1995)年1月17日(産経新聞社ヘリから)

 保守とは、死者を保ち守ることだと思っている。論壇や政治の、にぎやかな議論以前の次元で、である。死者の遺志を継ぐと、普通の言葉でいってもよい。

■阪神大震災 四半世紀

 時事論の「時事」とは、辞書的にいえば「その時その時の社会の出来事。また、現在の社会的出来事」(大辞林)である。ニュースという言葉は、新しさや珍しさというニュアンスが強いかもしれないが、内容はほぼ近い。

 過去に起こったできごとは、実は時事やニュースではない。その時その時、ではないのである。時事やニュースの場面で過去は、現在との関連で語られるか、社会の節目の日として取り上げられることが大半である。

 いま、阪神大震災が新聞でもテレビでも多く取り上げられている。「その時その時」ではなくても、これは大切なことだと思う。節目の日は社会、あるいは共同体になくてはならない。それをなくした社会あるいは共同体は軽薄なものになるだろう。3・11も8・15も、そのような日としてある。

 阪神大震災からやがて25年、四半世紀。故人は何を望んでいたか。どんな社会にしたかったか。改めてそれを思いたい。

■死者との共同事業

 このような考え方は、思想的にも太い水脈のように流れている。保守思想の父とされる18世紀イギリスのエドマンド・バークに、その視点は現れている。

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