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ドングリ凶作の年はツキノワグマに注意 奈良県森林技術センター

カメラトラップ調査で撮影されたツキノワグマ(奈良県森林技術センター提供)
カメラトラップ調査で撮影されたツキノワグマ(奈良県森林技術センター提供)

 環境省のレッドデータブックで絶滅の恐れがある地域個体群に指定されている紀伊半島のツキノワグマについて、ブナやミズナラなどドングリ(堅果類)の凶作の年に出没件数が増加する傾向にあることが、奈良県森林技術センターの調査で明らかになった。

 紀伊半島のツキノワグマは近年、個体数が増加しているとみられる。大量出没への備えに役立てようと、同センター森林資源課の高田敦史さんが平成25~30年に調査した。

 その結果、県農業水産振興課鳥獣対策係からの報告で、秋(10~12月)の出没件数がとくに目立った28年(15件)と26年(11件)はブナが凶作で、コナラやミズナラも結実数が少ないなど関係性がうかがえたという。

 ツキノワグマは冬眠前の秋に栄養を蓄える習性があり、主要なエサ資源であるドングリの豊凶が出没件数に影響するとされる。高田さんは「これまで調査が行われていなかった紀伊半島でも、同様の傾向を確認することができた」としている。

 また、高田さんは「カメラトラップ調査」によるツキノワグマの生息数調査も実施。はちみつなどでクマをおびき寄せて撮影する手法で、29、30年に調査した十津川村で計7頭、28~30年に調査した上北山村で計12頭の生息が確認された。

 高田さんは「さらに調査を継続し、出没予測や生態系の保護管理に生かしていきたい」と話している。

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