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【四半世紀の歩み 震災25年】(上)「6歳のまま」桜子ちゃん、祖父の隣に 母の悲しみ今も

 「桜子がひとりぼっちでかわいそう」。翠さんは桜子ちゃんを納骨できないでいたが、幸夫さんが亡くなった翌春、2人の遺骨を同じ墓に埋めた。「桜子、おじいちゃんとまた一緒になれたね」と語りかけた。

 毎年1月17日が近づくと、桜子ちゃんと仲の良かった幼稚園の同級生が花束を届けてくれる。彼女たちはどんどん成長していくのに、夢に出てくる笑顔の娘は「6歳のまま」だ。

 それでも震災から25年がたち、「桜子も生きていたら、もう30代か」とも思うようになった。「桜子は女の子らしい子だったから、今頃家事を手伝ってくれたかな、(日本舞踊師範の翠さんと)踊りを一緒に踊ってくれたかなって。亡くなったことは受け入れているが、桜子を失った悲しみは消えることはない」

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 震災から5年後に生まれた弟の亮(たすく)さん(19)は現在、大阪芸術大に通い、小学校の教員を目指す。ただ、毎年1月17日の前後、取材で姉のことを聞かれるたびに戸惑ってきた。「姉が生きていたら自分は生まれていなかったので」。だからこそ、命の尊さや震災の教訓を次世代に伝えていきたいと思っている。

 「姉を含め、森南地区で多くの人が亡くなった。教員として、震災を知らない世代として、阪神大震災の教訓をどう子供たちに語り継いでいくのかを自分なりに模索していきたい」(木下未希)

 阪神大震災の発生から17日で25年。家族や親友を亡くした人たちが歩んできた「四半世紀」を追った。

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