PR

産経WEST 産経WEST

最適な受験勉強、AIが教えます 予備校や塾に続々

 大手予備校、東進は今年度から、志望校別講座へのAIの導入を始めた。運営する「ナガセ」広報部長の市村秀二さん(57)は「予備校に求められるのは志望校に合格する力。志望校に合わせて最大の時間効率で受験生を合格に近づける、これこそAIの出番ではないか」と話す。

 核となるのは、同校が10年以上前から蓄積しているデータだ。過去の受験生が約200億の問題を解いた結果と各大学への合格実績に加え、過去問など約10万題を単元やジャンル、レベル別に集積。これをもとに一人一人に最適な道筋を示す。昨年度試験的に行ったところ、受講生はより高い合格率を示したという。市村さんは「AIによって、人の力ではできなかったことが可能になった」と実感している。

講師と役割分担

 学研塾ホールディングスも平成30年から、AIを使った小学校高学年から中高生に対応する学習塾「GーPAPILS(ジー・パピルス)」を全国展開。現在は北海道から沖縄まで96教室で、中学生を中心に2千人以上が学ぶ。

 生徒らは教室に通い、タブレットで授業映像を視聴。さらに、AIが作成した次に取り組むべきプリント教材を解いていく。プリントの解答情報や学習成果はすべてAIが分析し、評価する。これに基づいて、教室の先生が学習管理やアドバイスを行う。

 経営戦略本部事業開発部でシステムを開発した木本充副部長(50)は「塾の指導者は勤務時間が遅く、慢性的な人材不足。経験の必要な学習評価にAIを使うことで、先生はデータを根拠に生徒のモチベーションを上げる役割に徹することができる」と話す。

 近畿大理工学部の●(=さんずいにウかんむりに眉の目が貝)砂幸裕講師(データサイエンス)は「出題範囲が決まっていて過去のデータが蓄積されている入試で規則性を見いだすのはAIの得意分野。効率的学習や苦手分野の発見にAIを活用し、講師は教え方を磨いたり、学生のメンタルケアを丁寧にする。人間とAIが協調することで教育分野は変わっていくだろう」と話している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ