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パラ五輪、視覚障害者による長距離走 賀茂川パートナーズ

ブラインドマラソンでは、視覚障碍者と伴走者が「絆」と呼ばれるロープを持って走る(賀茂川パートナーズ提供)
ブラインドマラソンでは、視覚障碍者と伴走者が「絆」と呼ばれるロープを持って走る(賀茂川パートナーズ提供)
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 パラリンピックの視覚障害の長距離走では、視覚障害者と健常者がペアになって走る。東京パラリンピックでのメダル獲得が有力視されるパラ五輪代表の和田伸也選手(長瀬産業)らの活躍もあり、和田選手が籍を置く京都のマラソンチーム「賀茂川パートナーズ」の関係者は、伴走する健常者も増えるなど、競技への関心の高まりを期待している。

 日本ブラインドマラソン協会(JBMA)によると、昭和58年、第1回全日本盲人健康マラソン大会の開催を契機に国内でブラインドマラソンが知られるように。パラリンピックでは、1996年のアトランタ、2004年のアテネ各大会での金メダル獲得も後押しして、国の選手強化体制が確立。和田選手をはじめ国際大会での活躍がめざましい選手を多く輩出するまでになった。

 ブラインドマラソンは、視覚障害者(ブラインドランナー)と「伴走者」役の健常者が2人1組で競技に挑む。2人をつなぐのは「きずな」と呼ばれる直径約1メートルのロープだ。ランナーの脇を走る伴走者は、声をかけたりロープを引っ張ったりしてコース上の危険などをランナーに知らせる。

 賀茂川パートナーズ代表の斎藤浩史さん(53)によると、伴走者の多くは中高年の市民ランナーで、「どうせ走るなら社会貢献を」という気持ちで参加する人が多いという。パートナーズでも健常者の割合が高く、認知度が上がり、裾野の広がりを感じているという。

 一方、代表選手ともなると、選手1人につき複数の伴奏者が必要で、選手と同等かそれ以上の走力も求められる。そのため、国際大会の際には実業団ランナーも伴奏者として登録されることもあり、伴奏者の確保や育成が課題だ。

 健常者と障害者が一緒に走ることは特別なように思えるが、斎藤さんは「伴奏者はボランティアではなく、障害者に対して『してあげる』という感覚は持っていない」とその対等さを強調。「1人でもできる競技をペアでする楽しさやしんどさがブラインドマラソンの魅力です」。

 東京パラリンピックで関心の高まりを期待する一方、「一過性の盛り上がりで終わってしまう危機感も持っている。パラリンピックを契機としてパラスポーツ全体に興味を持ってもらえれば」と語った。(小川恵理子)

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