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「仏柔道の父」出身地をPR 兵庫・姫路市

川石酒造之助を紹介するコーナーで、酒造之助を取り上げた仏柔道連盟のポスターを手に解説する川石雅也さん=兵庫県姫路市の灘菊酒造・東蔵
川石酒造之助を紹介するコーナーで、酒造之助を取り上げた仏柔道連盟のポスターを手に解説する川石雅也さん=兵庫県姫路市の灘菊酒造・東蔵

 東京五輪のフランス男女柔道チームが事前合宿を行う兵庫県姫路市。屈指の強豪国が当地に白羽の矢を立てたのは、「フランス柔道の父」と呼ばれた川石酒造之助(みさのすけ)(1899~1969)の存在が大きかった。酒造之助とゆかりの深い同市の蔵元「灘菊酒造」では、酒造之助のコーナーを設けてPRに努め、フランスなど海外の柔道愛好家たちをもてなしている。

 姫路市が仏柔道チームを誘致できた要因は、練習場所となる県立武道館の設備充実▽武道館と宿泊地、観光スポットがコンパクトに集積-などの点が挙げられる。市スポーツ推進室によると、仏柔道連盟のルージェ会長はこれらに加え、酒造之助の名を挙げて「フランス柔道の普及に大きな足跡を残した」と姫路決定の理由を述べたという。

 酒造之助は姫路出身の柔道家。昭和10年に渡仏し、柔道を指導した。技を分類して番号化(足技1号、腰技2号など)したり、帯の色を7色に細分化したりと工夫を重ねた彼の指導法は「メトード・カワイシ(川石方式)」と呼ばれた。

 「酒造之助は当社創業者・酒造作(みきさく)の弟に当たる」と説明するのは、酒造作の孫で灘菊酒造社長の川石雅也さん(73)。兵庫県と姫路市が仏柔道チーム誘致に向けて動き出した際、現地を訪れて酒造之助の長男に面会。誘致への協力を求める当時の姫路市長の親書を手渡す大役を果たした。

 そして平成29年夏には、同社の公開酒蔵「東蔵」の一角に酒造之助の顕彰コーナーを開設。ゆかりの品や解説パネル、写真などを並べた。川石さんが自ら案内役を務めている。

 五輪を前に、酒造之助のコーナーを訪れる外国人が増えている。昨年夏、東京で世界柔道選手権が開かれた際にもフランスからの応援団が大挙して姫路を訪れ、東蔵に足を運ぶ人たちも多かった。川石さんは「フランス語で説明できればいいけれど、なんとか英語で乗り切っています」と笑う。

 「酒造之助に対する仏柔道連盟のリスペクトは、私たちの想像以上」と市スポーツ推進室の担当者。同連盟は事前合宿中、地元の青少年たちとの柔道による交流を希望しているといい、担当者は「姫路城だけでなく『仏柔道チームの事前合宿地』としての姫路を内外に発信できるよう、万全のおもてなしをしたい」と意気込んでいる。

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