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【時刻表は読み物です】不屈の「貴婦人」 苦難乗り越え「やまぐち号」40年

昭和54年から「SLやまぐち号」の先頭に立つC57型1号機。車齢は80年を超える=平成29年、島根県津和野町(大西史朗撮影)
昭和54年から「SLやまぐち号」の先頭に立つC57型1号機。車齢は80年を超える=平成29年、島根県津和野町(大西史朗撮影)
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 JR西日本の山口線を走る観光列車「SLやまぐち号」が誕生して昨年で40周年だった。運転開始当時から列車の先頭に立つ蒸気機関車がC57型1号機。昨年は11月24日、同僚のD51型200号機との重連運転を披露し、節目の年の通常運行を終えた。細いボイラーと大きな動輪の組み合わせによる女性的な姿から「貴婦人」の愛称で知られるSLの名機が生まれたのは昭和12年。昨年で「82歳」となった、その生涯は波瀾万丈(はらんばんじょう)そのものだ。

 「やまぐち号」が小郡(現新山口)-津和野間で走り始めたのは昭和54年8月1日。その予告が掲載された「国鉄監修 交通公社の時刻表 1979年7月号」を開いてみよう。黄色いページ「いい日旅立ち いいニュース」のトップに「今月のビッグニュースはなんといいましても“やまぐち号”の指定席券の発売開始でしょう」とある。

 本文を読んでいくと「C57も整備を終わり、7月から山口線で試運転を開始」と現状を紹介。その後も指定席券が購入できる確率について、コンピューターの設定を理由に、通し乗車の小郡-津和野間よりも途中乗車の山口-津和野間で申し込んだ方が高いという「裏技」を披露するなど、読者の期待感をあおっている。国鉄がSLによる定期旅客列車を廃止してから4年足らず。いかに注目が高かったかが分かる。

イベント列車「京阪100年号」が走る沿線は大勢の見物客が集まった=昭和51年9月
イベント列車「京阪100年号」が走る沿線は大勢の見物客が集まった=昭和51年9月
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 そんなC57-1。壮絶ともいえる歴史を持つ。製造直後は東日本に配属され、戦時中に空襲被害を受け、36年には羽越線で急行列車を牽引(けんいん)中に脱線転覆した。

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