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【軍事ワールド】2020年、世界の軍事情勢は(上)

 実際に6機が調達される(自衛隊に実物が届く)のは令和6年で、最終的に計画通り40機を導入して2個飛行隊を編成するのは更に先となる。だが近隣諸国の軍事情勢の変化を踏まえれば、空母化に目処が立ったのは朗報だ。特に離島防衛に関しては、海上を移動する滑走路である「いずも」を自前で持つ戦闘機隊の価値は大きい。

中国は2隻目、さらに…

 近隣諸国の軍事的動向は、軍縮やデタント(国際関係の緊張緩和)とは逆方向にある。なかでも中国では、史上2隻目、純国産としては初の空母「山東」が12月17日に就役した。

 専門家の間では基準排水量約5万5千トン、全長は約315メートルとみられており、いずも(同1万9500トン、248メートル)より一回り大きい。搭載する艦載機は、ロシアのSu-33をコピーしたJ-15、J-16戦闘機を約30機含む計50機以上と見込まれている。ただし米海軍の原子力空母に比べると性能が見劣りするのは否めない事実だ。

 1隻目の遼寧、2隻目の山東とも飛行甲板はスキージャンプ式と呼ばれる反り上がりのあるものだが、この方式は十分な加速が得られず、重い飛行機を発進させるのは無理がある。J-15でも、ある程度のミサイル類を搭載した場合は燃料を減らして総重量を軽くしなければならない。もしくは燃料を満載して武装を減らすか、いずれにせよ戦闘機としての能力に制限がかかる。

露との溝

 続く3隻目以降の空母では、艦載機の射出に米原子力空母も使う蒸気カタパルトや米最新空母が導入した電磁カタパルトを採用するとの情報もあるが、こうしたカタパルト方式は原子力ではない通常動力艦では、膨大な蒸気や電力をまかなうのが難しいという構造的な問題がある。

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