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【脳を知る】「物盗られ妄想」否定しないで聞いてあげて

 これは、「物盗られ妄想」といって、認知症の中でもアルツハイマー型認知症に特徴的な症状の一つです。本人は、物がなくなって不安や混乱の中にいますので、家族の方は「また大事なものをなくして」と言って責めたり、「私が盗っていくわけないじゃない」と否定したりすると、よけいに混乱してしまいます。

 この症状は、病気からくるものですので、本人を責めないで、訴えを否定せず聞いてあげてください。盗った犯人になっている家族が聞いても、口論になってしまうことがありますので、そういったときは、人を代えて話を聞いてあげましょう。

 また、一緒に探してあげるというのも良い方法ですが、家族が見つけてしまうと「やっぱりお前がそこに隠したんでしょ」とか「やっぱりお前が盗ったんでしょ」と言われてしまうこともあるので、そういった場合は、一緒に探して本人が見つけられるようにうまく誘導しましょう。

 いつも探し物をしていたり、物を盗られたといったりする症状があれば、早めに医療機関で相談してみてください。

(和歌山・橋本市民病院 脳神経外科部長 大饗(おわい)義仁)

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