パチンコ店から帰宅途中に襲われたか 奈良放火殺人
奈良県橿原市のアパートの一室から、同県桜井市の職業不詳、山岡直樹さん(28)の焼死体が見つかった放火殺人事件で、山岡さんが火災前日の11月24日夜、桜井市内のパチンコ店から帰宅途中に襲われたとみられることが16日、捜査関係者への取材で分かった。県警橿原署捜査本部は周辺の防犯カメラの解析を進め、山岡さんの詳しい足取りや竹株脩(しゅう)容疑者(20)=傷害容疑で逮捕=との接点を調べている。
捜査関係者によると、事件後に何者かが福岡市内のインターネットカフェで、山岡さんの運転免許証を使って会員登録をしていたことも判明。防犯カメラなどを精査した結果、竹株容疑者とみられる男が、事件後から12月上旬まで同市内のネットカフェを転々としていたことが確認できた。
捜査本部は竹株容疑者が、長期間にわたって逃走するつもりだった可能性があるとみている。
また、11月24日夜から25日未明にかけて、竹株容疑者が所有する軽乗用車が、山岡さんの自宅近くや山岡さんの血痕が見つかった道路周辺を走行していたことも判明しており、捜査本部は竹株容疑者と事件との関連を調べている。
捜査本部は16日、11月24日深夜に桜井市内の路上で山岡さんを刃物のようなもので切りつけたとして、傷害容疑で竹株容疑者を送検した。