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【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】希望に満ちたタイムフライヤー

タイムフライヤー=栗東トレセン(岩川晋也撮影)
タイムフライヤー=栗東トレセン(岩川晋也撮影)

 ホープフル・ステークス-。

 こういう名前のレースを勝ったばかりに、遠回りをしたのかもなあと、今は思う。12月1日(日)のGI・チャンピオンズCに出走を予定している4歳牡馬タイムフライヤーである。

 同馬は一昨年の暮れに、2歳馬の頂上決戦の一つであるGI・ホープフルSを勝った。ホープフル(HOPEFUL)とは、「望みを抱いた」「希望に満ちた」「見込みがある」といった意味。勝ち時計の2分01秒4(中山芝良2000メートル)もレース史上、ヴィクトワールピサ(皐月賞、有馬記念、ドバイワールドC)や、レイデオロ(ダービー、天皇賞・秋)の2分01秒3に次ぐものだった。

 だから、クラシックでの大活躍を期待されて、3歳になってから、皐月賞、ダービー、菊花賞という王道路線を行ったのだが、まったく出番がなかった。

 目下のところ、芝とダートで合わせて【3・3・0・9】(左から1着、2着、3着、着外の数)という成績。連を外したそのほとんどは、距離2000メートル以上のレースなのだ。

 2歳のときに2000メートル戦(ホープフルS)を勝ったが、相手が力を付けてくる3歳以降は、2000メートル以上では通用しなかったのである。

 そのかわり、距離が1600~1800メートルなら【2・2・0・1】と安定している。一度だけ連を外したのは、3走前、初のダート戦だったエルムSなのだが、このとき、1000メートル通過・推定58秒6というハイペースを追いかけていって、0秒5差の6着に粘っている。しかも当時は、初のダート戦のうえに、長期休養あけで体重18キロ増という重目残りだった。2000メートル未満のダート戦なら、相当に適性が高いことを示した一戦だった。

 そのあとのシリウスSは、距離2000メートル戦で6着に後退したが、残り200メートルまでは首位争いと見どころ十分。そして前走の武蔵野Sは初めて走る、直線の長い東京ダートだったが、2着に粘り込んでみせ、目下の体調の良さを示した。

 今週のチャンピオンズCは1800メートル戦で、距離ぴったり。好走が期待できるように思う。(競馬コラムニスト)

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