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前田穂南と鈴木亜由子、五輪マラソンにらみスピード強化誓う

 2020年東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(ほなみ、天満屋)と鈴木亜由子(日本郵政グループ)が24日に宮城県で行われた全日本実業団対抗女子駅伝に出場し、五輪に向けて再出発を切った。2人とも今後はフルマラソンよりも、ハーフや30キロのレースでスピードを強化する方針で、五輪本番を見据えた戦いが始まる。(宇山友明)

 今回の駅伝は五輪代表選考会となった9月15日のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)以来の実戦。小雨が降る悪条件の中、主力選手がそろったエース区間の3区で五輪代表らしい貫禄の走りをみせた。2人ともMGC後はしばらく休養し、10月から本格的な練習を開始。駅伝に向けて十分な練習を積んだわけではなかったが、鈴木が区間2位で、前田が区間3位。前田は「スピード強化の一環で、いい経験ができた」と納得の表情だった。

 ただ、重要なのがここからの取り組みだ。MGCでは20キロ付近からロングスパートを仕掛けた前田のレースプランが的中したが、五輪本番でも思い通りのレースができるとはかぎらない。2時間20分を切る記録を持つアフリカ勢との対決が予想されるだけに、ペースの切り替えに対応するスピードが必ず求められる。

 前田はハーフの自己記録が1時間9分12秒で、スピード面で課題が残る。その欠点を補うために今後はハーフに出場する方針だが、天満屋の武冨監督は「最低でも1時間8分台の力が必要になる」と注文。ただ、前田の練習内容や姿勢には感心するところもあるようで、五輪での目標を金メダルと公言している点についても精神的な強さを認めている。

 一方、鈴木は年が明けてから30キロのレースに出場する方針。MGCが2回目のマラソンだったこともあり、日本郵政グループの高橋監督は「経験不足が何よりも課題」と指摘する。今後はトラックで培った持ち前のスピードに磨きをかけつつ、マラソンを走り切る足作りに専念する計画を立てている。鈴木本人も「覚悟はある。負荷をかけないと強くなれない」とすでにマラソンへ気持ちを切り替えている。

 五輪本番まであと9カ月。両者ともいかに課題を克服できるかが、目標とするメダル獲得への鍵を握りそうだ。

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