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愛されて50年 大阪名物「梅田ミックスジュース」

50年を迎えた「梅田ミックスジュース」。1日約1500杯を販売する=大阪市北区(寺口純平撮影)
50年を迎えた「梅田ミックスジュース」。1日約1500杯を販売する=大阪市北区(寺口純平撮影)
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 大人から子供まで、大阪人が愛してやまないミックスジュース。大阪・梅田で親しまれているジューススタンド「梅田ミックスジュース」が今月、営業から50年を迎えた。社会の移ろいとともに歩んできた半世紀。3世代にわたってのファンもおり、約40年にわたり店頭に立つスタッフは「お客さまのおかげ。今後とも愛される存在を目指していきたい」と話している。(小泉一敏)

 コップになみなみと注がれるミックスジュース。阪神電鉄大阪梅田駅の地下2階、東口改札近くにあるスタンドには、さまざまな世代の人たちが立ち寄り、店先で飲み干していく。

 梅田ミックスジュースは大阪万博前年の昭和44年11月、東口改札前の広さ1坪ほどの店で開業。当時立ち飲み型のジュース店は珍しく、夏場の多いときで1日約3千杯(1杯80円)が売れた。現在も約1500杯を販売。定番メニューの5種類が並ぶが、ミカン、モモ、バナナに牛乳と氷を混ぜたミックスジュース(1杯150円)が販売数の約9割を占める人気ぶりだ。

 「朝、ホームに電車が着くと、身構えるような状況でした」。昭和53年ごろから店に立ち続ける元店長の谷信介さん(67)は、当時を振り返り笑みを浮かべる。

 午前7時から営業する店には、通勤ラッシュ時から客が列を作った。電車にエアコンがなかった時代。蒸し暑い時期には、満員電車から解き放たれた客がミックスジュースで一息つく姿が見られた。

 さまざまな光景が谷さんの脳裏を駆け巡る。平成7年1月17日に起きた阪神大震災もその一つだ。当日は休業したが、水道が使えたため翌日から営業を開始。駅は、被災地に向かう人たちの拠点となった。「このポリタンクに水を入れてくれませんか」。ボランティアに向かう男性に頼まれたこともある。

 後日、お礼にやってきた男性も一杯を飲み干した。「大変な時でしたが、いつも通りの日常生活を感じてほしかった」と谷さん。

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