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関西の「食」紹介 「あまから手帖」が創刊35年 テーマ深掘り主義徹底で部数増 

「切り口勝負で深掘りし、雑誌の存在意義を示したい」と話す中本由美子さん=大阪市北区(前川純一郎撮影)
「切り口勝負で深掘りし、雑誌の存在意義を示したい」と話す中本由美子さん=大阪市北区(前川純一郎撮影)

 関西を中心に飲食店や食文化を紹介する月刊誌「あまから手帖」が11月号で創刊35周年を迎えた。阪神大震災などによる2度の休刊を経て、インターネットの普及で多くの雑誌が廃刊に追い込まれるなか、テーマを絞る「深掘り主義」路線へ転換。食にうるさい関西人の舌を満足させ続けている。(吉国在)

 匂いや温かさが伝わるような写真、食欲をそそる言葉が並ぶ誌面が空腹の胃を刺激する。

 11月号の特集は「ラーメンを語らせろ!」。編集者が選び抜いた30店以上を掲載。歌舞伎役者の中村獅童さんらラーメン通が珠玉の一杯を語り尽くす。

 昭和59年に創刊した。60年7月号で経営事情により休刊し、関西在住の文化人らの応援もあって同12月号で復刊。平成7年1月の震災の余波で取材先の多くが被災し、再び休刊したが、読者の声を受けて大阪ガスの子会社などが出資したクリエテ関西(大阪市)から8年7月に再度復刊した。

 創刊以来の編集方針は「実際に食べた店のみを掲載する」。現在も約30人の編集者やフリーライターが素性を明かさずに店を訪ね、味や接客態度などを確認し、掲載したい店のみ改めて取材を申し込む。こうした取材姿勢が読者らとの信頼関係を育んできた。

 料理人からの信頼も厚い。ミシュラン一つ星を10年連続で獲得する大阪市福島区の炭火地鶏店「あやむ屋」店主、永沼巧さん(53)は「掲載が料理人として認められた証しになる」と語る。

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