PR

産経WEST 産経WEST

【脳を知る】「年とったら肉食べなくても…」筋肉や骨維持にぜひ必要

前のニュース

脳を知る 肉を食べて
脳を知る 肉を食べて

 脳の病気を予防するためには、心身共に健康を保つことが大切です。しっかり食事をとって、適度な運動をして、よく睡眠をとることが基本と思います。その中で、今回は食事についてお話しいたします。

 脳や心臓の病気を避けるために、コレステロールや中性脂肪を気にしておられる方は多いと思います。確かに、過剰な脂肪分を摂取することは好ましくありません。しかし、肉類が全て悪いわけではなく、適正な量を摂取することは筋肉や骨をしっかり維持するために必要です。

 お年を召されるに従って食事量が減ってくる方は多いように思います。外来でお聞きしていても肉類・魚類摂取が少ない方が多いです。「年をとっているからそれほど肉はいらないでしょう」とおっしゃる方も多いですが、それは間違っています。衰えていく筋肉や骨を維持するためには、若い方と同等に必要です。

 加えて、脳卒中の発症にも関連があることが先日報告されました。イギリスでの調査ですが、肉を普通に摂取するグループ▽魚は食べるが肉は食べないグループ▽完全菜食主義者-の3グループで比較しています。

 明らかに、菜食主義者グループで脳出血が多い結果が出ていました。適度な血管の柔軟性を維持するためには、適度なタンパク質・脂肪が必要であることを示しています。

 血液検査のデータも、一つの指標になります。血液中のタンパク質で「アルブミン」という成分があります。タンパク質が足りないと、この数値が下がってきます。また、何か炎症を起こしたりしても消費されるため低下します。

 この数値が正常範囲になるようにするのも目安になります。何か持病があって定期的に血液検査を受けておられる方は、一度注意して見てください。

 それでは、どの程度摂取すればよいのかということですが、タンパク質としてだいたい50~60グラムくらいの摂取が適正と言われています。肉類であればだいたい70グラム摂取すればクリアできます。

 切り方によって一概に言えませんが、しゃぶしゃぶの豚肉で4~5枚食べると到達可能な数字です。あるアンケートでは、70歳以上では肉を食べるのは週に2回というデータもありました。タンパク質は肉だけではありませんので、卵や乳製品も組み合わせて上手に摂取したいところです。

 よくわからないという方は、栄養士さんの栄養指導を受けていただくのが良いと思います。当院では、管理栄養士による指導を行っていますのでご興味ある方は一度ご相談ください。意外と簡単な調理方法や摂取方法などが得られると思います。(済生会和歌山病院 脳神経外科医長 三木潤一郎)

次のニュース

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ