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重大事故の遺留物、一般公開するかどうか 対応分かれる

 JR西日本が社員の安全教育に活用し、一般公開はしないとの素案を示した福知山線脱線事故の車両。事故の遺留物をめぐっては、当時の状況を直接的に伝えるものとして、社員の安全教育などに活用される場合が多い。ただ、一般公開するかどうかは、事故によって対応が分かれている。

 昭和60年の日航ジャンボ機墜落事故では、機体の一部や乗客の遺品などが東京都大田区にある「安全啓発センター」で一般公開されている。運輸業や製造業といった幅広い業界で社員の安全教育に利用されており、平成18年の開館から、今年10月までに25万人あまりが訪れた。

 一方、12年の営団地下鉄(現東京メトロ)日比谷線脱線事故では、実況見分後に事故車両の大部分を解体して処分。事故現場にあった鉄道設備の一部は保管して社員の安全教育に使われているが、一般公開はしていない。東京メトロの担当者は「遺族の心情に配慮した」と説明する。

 関西大社会安全学部の安部誠治教授(交通政策論)は「事故の遺留物そのものを見ることはインパクトがあり、安全啓発として意義のあることだ。遺族の心情に配慮することが第一だが、事故の教訓や安全は社会で共有すべきであり基本的に遺留物を一般公開することがのぞましい」と話している。

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