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ユーチューバー僧侶 般若心経を歌う

ライブ中の薬師寺寛邦さん
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 「般若心経」を歌う動画がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で広まり、世界で注目される僧侶が愛媛県今治市にいる。臨済宗「海禅寺」副住職の薬師寺寛邦さん(40)。9~10月には、市民デモの続く香港を含む中国や台湾など計8都市を巡るライブツアーを行い、若者を中心に熱気に包まれた。

やっぱり音楽が好き

 海禅寺に生まれた薬師寺さん。「どうして跡を継がなければいけないのか」との迷いがあったという大学在学中、ボーカルスクールに通い、出会った仲間3人で「キッサコ」というグループを結成。平成19(2007)年にヤマハからメジャーデビューした。キッサコは禅や茶道の言葉「喫茶去」から取ったといい、「お茶でもどうぞという意味です」。

 音楽活動でなかなか結果が出ない中、「自分は僧侶になりたくないという逃げから始まった音楽活動だった。だから伝えたいものがなかったのだ」と自らを見つめ直した。改めて禅の本を読み、自分の心と向き合った結果、30歳を前に天龍寺(京都)での修行を決意。このとき結婚していたが2年間、寺に籠もって厳しい修行に打ち込んだ。

 「自分の心がちょっとだけ分かった。やっぱり音楽が好き。メッセージを伝えたい。生きていく上で大事な事柄を伝えよう」

 実家の海禅寺で副住職を務めながら、昨年からミュージシャンの「薬師寺寛邦 キッサコ」としてソロ活動をするようになった。

熱唱する薬師寺寛邦さん
熱唱する薬師寺寛邦さん
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般若心経のコーラス

 法衣でフォークギターをかき鳴らし、熱唱。歌詞はすべて日本語で、ふるさとや家族など大事な存在を歌う。自ら唱える「般若心経」の録音を重ね、コーラスにアレンジした動画をユーチューブ( YouTube https://www.youtube.com/channel/UCIzrjVw3rZfaoorzW75JOCA )で発信したところ、国内外で大きな反響が出始めた。中国などアジア圏ではSNSで拡散し、すべてを合わせた再生回数は「3千万回を超えているのではないか」という。

 中国を中心としたライブツアーは昨年に続き2回目。テーマは共に生きていこうというメッセージを込めて「和」とし、深せん、広州、杭州、上海、成都、北京、香港、台北を巡った。「音楽は僧侶としての活動。ライブツアーは修行です」と話す薬師寺さん。

(次ページ)中国人ファン層20~30代、人気の理由は…

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