PR

産経WEST 産経WEST

【東京への「切り札」(8)】平昌のヒロイン、冬夏パラ出場へ磨いたスタートダッシュ 車いす陸上・村岡桃佳

 だが22年北京冬季パラでさらなる活躍が期待される中、村岡が下した決断は車いす陸上への挑戦だった。もともと村岡にとって、パラスポーツの原点は小学2年から打ち込んでいた陸上。「2020年を控える中で、陸上をやるなら今しかないという気持ちがあった」

 今年5月に本格的に取り組み始めると、東京パラの金メダル候補に挙げられる佐藤友祈(30)も所属する車いす陸上のトップチーム「WORLD-AC」(岡山市)の練習に、埼玉県の自宅から週1回参加。あっという間に国内トップレベルにまで達した。

スキーとは正反対

 成長著しい村岡だが、陸上にはこれまで打ち込んできたスキーと正反対の技術が求められるという。斜面を滑走するスキーは加速をつける必要がない代わり、スピードをコントロールする体幹の強さが必要になる。だが陸上に求められるのは「ゼロから自分でスピードを生み出す力」。WORLD-ACで指導を受けながら、スピードに乗りやすい腰の高さや足の角度、車輪をこぐタイミングなどを探り続けてきた。得意のスタートも、何百回という反復練習によって磨かれた。

 東京パラ出場のためには、20年4月1日時点で世界ランキング6位以内であることが選考条件の一つになる。村岡は現在12位。日本ではトップクラスの村岡も、今後は海外の強豪と渡り合っていかねばならないのが現状だ。それでも視界に曇りはない。「過酷な挑戦だが、笑って終われるように努力したい」。険しい道を突き進む二刀流のヒロインは、自国開催のパラリンピックへ思いを募らせている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ