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「大阪フグ」名物にしたいけど…稚魚放流作戦の成否は

 大阪府食の安全推進課の担当者は「根拠ははっきりしないが、大阪では全国のフグの6割が消費されているともいわれる。諸説あるが、フグは北の海よりも西の海にいるので、産地に近く、流通が発達した大阪で多く食べられてきたようだ」と話す。

2~3年で成魚に

 フグにかける熱量の高い大阪。だが、残念ながら地場産はほとんどない。

 府立環境農林水産総合研究所によると、大阪湾では昭和40年ごろまで漁獲があったが、稚魚が餌をとる浅瀬が埋め立てで減少、水質悪化も追い打ちをかけて激減したとみられており、現在の水揚げは年間約100キロにとどまっている。

 そこで府は平成27年度から、トラフグを「放流技術開発魚種」と位置づけて育成した稚魚の放流を開始。毎年春から初夏にかけて同府貝塚市の浜辺から全長7センチほどまで育ったフグを1万~3万匹はなっている。

 同研究所の山中智之研究員は「トラフグは市場での単価が高く、漁師の希望もあるため開発魚種に選んだ。放流で成功しているヒラメと同様、肉食性が強くて生態系の高位におり、成長も早いので放流の効果が上がりやすいとみている」と説明する。

 稚魚は瀬戸内海を移動し、関門海峡を抜けて東シナ海で成長。放流から2~3年後、食べ頃の全長40~50センチに育って戻ってくる-というのが府の思い描くサイクルだ。

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