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「大阪フグ」名物にしたいけど…稚魚放流作戦の成否は

放流後、大阪湾で見つかったトラフグ(大阪府立環境農林水産総合研究所提供)
放流後、大阪湾で見つかったトラフグ(大阪府立環境農林水産総合研究所提供)

 大阪の街を彩る名物巨大看板としてグリコやカニとともに名前を挙げられることの多いフグ。冬の風物詩として知られ、大阪人がこよなく愛するこの高級魚は消費量も大阪が全国1位とされているが、お膝元の大阪湾ではほとんど水揚げがない。そこで府は大阪湾をトラフグの産地にしようと、数年前から稚魚の放流を行っている。東シナ海で育った成魚が2、3年後に戻ってくるというもくろみだが、今のところ一向に姿が見えない。「そろそろ戻ってきて…」。関係者はフグの帰還を待ちわびている。(井上浩平)

全国一の消費地・大阪

 縄文時代の貝塚からも骨が見つかるなど、古くから日本人との関わりが深いフグ。豊臣秀吉が朝鮮半島へ出兵した際、拠点の港でフグを食べ中毒死する者が相次いだことから「フグ食禁止令」が出されたといわれており、以降、明治時代まで表立って食べることはできなかった。ただ、自由な気風を持つ商人の町だった大阪では、ひそかに食べられていたと伝えられる。

 フグの集積地として有名なのは山口県下関市だが、水産関係者の間では、全国最大の消費地は大阪とされている。大阪ミナミの道頓堀や観光地の新世界では料理店のフグのちょうちんがよく見かけられるが、フグ調理の有資格者数も大阪がその他を圧倒。東京の約2万人に対して、大阪は約10万人を数える。

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