PR

産経WEST 産経WEST

【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】「緋色のパワー」発揮できるか

 この馬は、名前からしてドンピシャかもなあ。

 今週のエリザベス女王杯(11月10日、京都芝2200メートル)に出走するスカーレットカラーである。

 スカーレットカラー(Scarlet color)とは緋色という意味だが、じつは、エリザベス女王の服の色には、その緋色が使用されているのである。

 1973年に英国で出版された「ブック・オブ・レーシングカラーズ」という服の色の事典がある。ここには当時、英国で馬主登録した人たちの、およそ9千あまりの服の色がカラーで掲載されている。

 エリザベス女王は馬主としても著名だから、むろん、その服の色が掲載されている。それも、一般馬主の場合は1ページに30もの服の色が掲載されているのに、エリザベス女王は、お一人で1ページすべてを使い、その堂々たる服の色が巻頭にドカンと掲載されている。

 その仕様や色使いは次の通り。

◯胴…紫色 金モール付き

◯袖…緋色

◯帽子…黒のビロード製 金の房飾り付き

 英国では、服の色に帽子も含まれるために、それも銘記されているのだが、じつに手の込んだ服の色で、他とは一線を画している。

 この女王陛下の服の色に使われている緋色を、そのまま馬名にしたのがスカーレットカラーなのだ。

 「緋色の服を着ている」(wear scarlet color)といえば、それは「高位に就いている」という意味なので、前走でGII・府中牝馬Sを勝ったスカーレットカラーが、勢いに乗ってGI・エリザベス女王杯を手中にしても、馬名的には不思議ないように思える。

 問題があるとすれば、スカーレットカラーは、前走が初の重賞勝ちだったこと。エリザベス女王杯が現行の2200メートルで行われるようになった1996年以降、前走が初の重賞勝ちだった馬は【0・1・0・9】(左から1着、2着、3着、着外の数)と壁に突きあたっている。しかも56キロを背負うのは初めて。

 はたして、緋色のパワーで乗り切ってみせるか。(競馬コラムニスト)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ