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紀州のドン・ファン遺産13億円どうなる? 相続の田辺市に難問

負債もあった

 市が和歌山家裁田辺支部からの通知で野崎さんの遺言書の存在を確認したのは昨年8月だった。同9月には遺言書が形式的な条件を満たし、市が遺産を受け取れる立場であることを確認した。

 通常、相続人が遺産相続について判断するには3カ月の熟慮期間が設けられるが、今回は個人の遺言で市に財産が寄付されるという初めての事態の上、資産家である野崎さんの不審な死が世間を騒がせていただけに慎重な判断が必要と考え、家裁に熟慮期間の延長を3回申し立てていた。

 市はその間に相続財産管理人の調査を終え、今年7月には約13億2千万円という遺産の全容を把握。負債も含まれているが、受け取ることが市民の利益につながるとし、相続する方針を固めた。

 9月末には、3380万円の弁護士委託料などを含む計6540万円を計上した補正予算案が市議会で可決され、相続に向けての準備を本格化させた。

使い道は未定

 しかし、まだまだ解決すべき問題は多い。遺産相続に当たって市は万が一、野崎さんの遺産額を上回る負債が新たに見つかっても相続財産の範囲内で負債を清算する「限定承認」という相続方法を選択。最終的な遺産額が確定した後に、遺留分を申請している野崎さんの妻と遺産の分割協議に入るという。

 このうち、限定承認において、野崎さんの負債に貸金業の債務があることなどから、市の担当者は「清算には思った以上に時間がかかる」と明かす。

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