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【ビブリオエッセー】「自分らしさ」から考える 「戦略は「一杯のコーヒー」から学べ!」永井孝尚(KADOKAWA)

 マーケティングやビジネスについて今まで一切学んだこともなかったが、コーヒー好きの友人に本書を薦められ、読んでみることにした。

 小説形式で、主人公はドリームコーヒーの新入社員、新町さくら。業界をまるで知らないさくらに業務部の青葉クンは、コーヒーが発展途上国で生産され、消費のほとんどは先進国という「南北問題を象徴する商品」だと解説する。収穫には長い時間や大変な手間がかかり、輸送後も焙煎したり、専用ミルで挽いたりと消費者に届くまで様々な業者を経由。国内飲料の7割を占め、今や大きな成長市場となり、別の業界からの参入もある。コーヒーという存在だけでこんなにもビジネスが成立しているのか。

 物語では業界のトップ企業が行った戦略が描かれる。たとえばドトールは、毎日おいしいコーヒーを飲んでほしいと、その時代では考えられなかったこと、品質を落とさず低価格で販売する戦略を行った。UCC上島珈琲は「どこでも飲める」という顧客の隠れたニーズを発見し、缶コーヒーを生み出す。スタバは経営合理化で一時はファンが離れたが、原点回帰してスタバらしさを再構築することにより再び業績を戻した。

 一貫しているのは「自社らしさ」を考え、社会貢献していることだ。その課題は会社だけでなく自分にも向けられているような気がした。

 最後はさくらが自社の価値を考え、行動する。その挑戦する姿に温かい気持ちになった。次は自分の番だ。改めて「自分らしさ」を見つめ直し、どのように社会貢献していくべきか、考えたい。

 大阪府門真市 永田尚海25

【ビブリオ・エッセー募集要項】本に関するエッセーを募集しています。応募作品のなかから、産経新聞スタッフが選定し、月~土曜日の夕刊1面に掲載しています。どうか「あなたの一冊」を教えてください。

 投稿はペンネーム可。600字程度で住所、氏名、年齢と電話番号を明記し、〒556-8661産経新聞「ビブリオエッセー」事務局まで。メールはbiblio@sankei.co.jp。題材となる本は流通している書籍に限り、絵本、漫画も含みます。採用の方のみ連絡、原稿は返却しません。二重投稿はお断りします。

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