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上杉謙信の愛刀、里帰り費用は5億円 岡山・瀬戸内市の懐事情

 市は寄付の受付期限を今年度末(来年3月)までに延長した。集まらなければ購入を断念する。

 ただ情勢は微妙だ。寄付額の総計は10月末で、前年度からの繰り越しを含め4億7千万円あまり。ふるさと納税の返礼などの諸経費を除くと、購入に充てられる金額は3億3千万円弱にとどまる。

 所有者は瀬戸内市との交渉がまとまらない場合には他県の愛刀家への売却も検討しているといい、市の広報担当者は「県外に流出してしまう恐れがある」と気をもむ。

刀剣オーナーの特典

 こうした中で、市は寄付を募るテコ入れ策として10月から「一口佩刀(はいとう)」と題したサービスを開始した。共同で刀剣の仮想オーナーになる制度で、博物館などでその刀剣が展示される際にはオーナーとして名前が掲示される。10月だけで180人から約800万円が集まったという。

 また、10月8~14日には備前長船刀剣博物館で「一時里帰り」と題し、山鳥毛を借りた展示会を開催し、5500人を集客。改めて山鳥毛の魅力を打ち出した。

 民間でも後押しの動きがある。11月8日には日本刀づくりの技術を神前に納める「刀剣鍛錬奉納」が備前国総社宮(岡山市中区)であり、同館に鍛錬場を構える刀匠、川島一城さんが技前を披露する。入場無料だが協賛金を募り、「里帰り」への寄付に充てる。主催の一人で備前国総社宮青年部の笠原義久さんは、「刀剣は刀匠の思いをこめたもので、刀匠のいた地域にあることが心のよりどころになるのではないか」と話している。

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